「南孔聖地」と呼ばれる浙江省衢州市は28日に「衢州孔子文化フェア祭祀典礼」を開催した。省・市の指導者、孔子学院の指導者、「時代のモデル」万少華団体、「最美代表」、過疎地・農村部の小学校教員、市特殊教育学校教員・生徒代表、全世界の孔子学院14校からの外国人来賓らが孔子廟を訪れ、孔子生誕2567周年の記念活動に参加した。
祭祀典礼は「礼啓」「献礼」「頌礼」「礼成」という4つに分かれた。「献礼」では太鼓が鳴り、参加者が孔子像に五穀、文房四宝(筆・墨・紙・硯)、線香、花かごを捧げた。「頌礼」では、衢州第二中学の教職員、衢州市特殊教育学校の生徒、ロシア・サンクトペテルブルク国立大学孔子学院院長ら団体・代表者が、論語を読み上げた。活動は参加者全員による「大同頌」の合唱で幕を下ろした。
祭祀活動の他に、中国儒学館の開館式が今回の孔子文化フェアの見所となった。祭祀活動終了後、一部の参加者は儒学館に移動し、除幕式に参加した。衢州儒学文化エリアの中心プロジェクトである中国儒学館は、浙江省で唯一の国家級文化産業試験パークだ。中国儒学館は3年間の建設を経て、孔子文化フェアで新たな姿を披露した。
除幕式に出席した衢州市委員会の陳新書記は、「儒学文化エリアの建設、恒久的な国際儒学文化研究拠点と学術・交流プラットフォームの建設は、全国ひいては世界に向け衢州の『南孔儒学』文化を示す。さらに誠意、信頼、和睦を尊ぶ文明精神を継承し、『大同』社会の建設を促進する」と述べた。
孔子第75代子孫の孔祥楷氏は除幕式後、留学生100人と対話した。孔氏は「孔子は中国文化を代表する。孔子文化は中国のものであり、世界のものでもある。孔子学院は全世界に400校以上あり、さらに多くを目にしたい」と話した。
衢州市儒学文化エリア特別プロジェクト指導チーム弁公室の責任者は「孔子文化は荘厳で気高い廟堂文化だ。孔子に廟を出てもらい、廟堂文化を大衆文化とすることで、初めて民間と大衆のものになり、衢州という古都の血管に誠意と信頼、仁愛、友好と善意が流れていると感じさせることができる。衢州儒学文化産業パークは2020年に、儒学文化の世界向けの展示体験エリア、伝統文化の革新的発展の先行・試験エリア、四省文化産業をけん引する中心的なエリアになる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月28日
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