東京・つくばで今月4日に閉幕した、世界鍼灸学会連合会(WFAS)第8回総会執行理事会第4回会議で、世界鍼灸健康大会2017が衢州市で開かれることが決定した。世界鍼灸健康大会の永久・常設会場が衢江に置かれることになった。
衢江区は「鍼聖」と呼ばれる楊継洲の出身地で、楊継洲の『鍼灸大成』は明朝から400年以上に渡り最も広く伝わった鍼灸学の著作だ。「楊継洲の鍼灸」は2014年、第4期国家級無形文化遺産に登録され、国家無形文化遺産伝統医薬類の唯一の鍼灸プログラムになった。
世界鍼灸健康大会の開催により、衢江は世界的に鍼灸文化を広め、鍼灸産業を発展させ、鍼灸ブランドを樹立するための絶好の場を手にする。
衢州市委員会常務委員、宣伝部長の諸葛慧艶氏は、準備作業の開幕式で挨拶し、「世界鍼灸健康大会は、衢州市が優秀な伝統文化を発掘・発揚する世界クラスの場だ。これは健康中国、健康浙江の建設の具体的な措置であり、衢江区の鍼灸健康事業を世界進出させるための最も重要な担い手でもある」と表明した。
衢江区楊継洲文化広場で26日午前に開かれた儀式で、楊継洲の銅像が公開された。国家中医薬管理局科技司副司長の李昱氏、WFAS議長、中国鍼灸学会会長の劉保延氏、中国工程院院士、中国医学大師の石学敏氏、衢州市委員会常務委員、宣伝部長の諸葛慧艶氏、副市長の陳錦標氏、衢江区の指導者が出席した。
「鍼聖」と呼ばれる楊継洲の出身地である衢江区は、2013年以降にチャンスを掴み、勢いに乗り、鍼灸健康の多くの成果を生み出した。区中医院(現在の衢州市鍼灸医院)、楊継洲鍼灸文化館、楊継洲文化公園を建設し、中国初の鍼灸をテーマとした短編映画『神針』を制作した。浙江省初の鍼灸院士活動ステーション、石学敏院士活動ステーションを設立。『鍼灸大成』を校訂し、標点を施し、2015年世界鍼灸ウィーク・楊継洲記念活動を開催した。
衢江区は今後、鍼灸を魂とし、健康産業の発展に力を入れる。鍼灸革新発展試験区を設立し、世界鍼灸発展センター、中国楊継洲鍼灸学院、鍼灸医院、鍼灸研究院の建設準備を積極的に進める。楊継洲鍼灸博物館を全面的に建設し、WFASとWHOの協力の場にする。鍼灸健康を軸とし、高級民宿を支柱とし、安心できる農業を特色とする高齢者福祉産業を促進し、衢江を全国の重要なリハビリステーションにする。世界鍼灸健康大会、世界森林健康大会、全国鍼灸健康大会を定期的に開催する。新興メディアを利用し、楊継洲鍼灸文化、世界鍼灸健康大会、鍼灸コンテストなどの宣伝を強化し、鍼灸界の「ネット有名人」を輩出する。鍼灸医療の住宅地・学校・家庭への進出を力強く促進し、多くの一般人に利益を与える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月28日
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